以前撮影したティーバッグを扱う場面。表紙の文字:コーヒーに慣れていると、お茶が薄く感じる?淹れ方を変える?茶を替える?

コーヒーに慣れていると、初めてのお茶が薄く感じる:淹れ方を変える?茶を替える?

毎日コーヒーを飲んでいると、初めて丁寧に淹れたお茶にほのかな香りしか感じられず、もっと長く浸したくなることがあります。実際のお茶入門の質問でも、カモミールを試した人が「少し味のついた水のよう」と感じ、もっと濃く淹れるべきかと尋ねていました。回答には紅茶をすすめる人も熟普洱茶をすすめる人もいましたが、同じくコーヒー好きの別の読者は、熟普洱茶がとても苦手だと話しています。こうした相反する経験から分かるのは、コーヒーに慣れているというだけでは、次のお茶は決められないということです。

まずは手元の一種類を、その商品の指示どおりに一度淹れて、繰り返せる基準を作ることをおすすめします。淹れ方が指示からずれていただけなら、まず淹れ直す。お茶の濃さを変えたいなら、次は一つだけ調整する。香りそのものが好みに合わないなら、別の少量のお茶を試すほうが面白いかもしれません。

まず、手元のお茶が何かを確認する

パッケージを裏返して、商品の種類、原材料、淹れ方を見てみましょう。茶葉が主原料でしょうか。花やハーブなどが混ざっているでしょうか。それともハーブを浸して飲む飲料でしょうか。どれも名前に「茶」がついていても、次の一杯は個々の商品を確かめて選ぶ必要があります。最初の一杯が好みに合わなくても、結論はまずその一種類についてにとどめておきましょう。

木のテーブルに開いた Moroccan Mint Tea のティーバッグの箱があり、手前に青い釉薬のカップが二つ置かれている
以前撮影した Moroccan Mint Tea のパッケージ。この写真で確認できるのは商品名で、原材料や淹れ方の全体は写っていません。

すでにお茶があれば、それから始めましょう。ティーバッグも、日常で使いやすい出発点です。手持ちのカップがメーカーの指示上その飲み物に使えるなら、そのまま使えます。入門のために、まずリーフティーへ替えて茶器を一式そろえる必要はありません。

まだ買っていないなら、コーヒーのある暮らしのどの部分を残したいかをお茶のお店に伝えると、単に「普段はコーヒーを飲む」より具体的です。例えば、焙煎を思わせる飲み物を探している、花の香りが好きだが強すぎないものがよい、ミルクを加える習慣を続けたい、といった希望です。実際の商品説明に沿って、少量のサンプルをすすめてもらいましょう。こうした条件は選択肢を絞るためのもので、気に入るかは最後に飲んでみて初めて分かります。

最初は商品の指示に従い、茶葉を分けるところまで計る

パッケージにある茶葉の量、水の量、湯温、時間をメモして、そのとおりに一度淹れます。「一杯に一袋」とだけ書かれていて一杯の量が分からなければ、その商品の公式説明を調べるか、販売店に尋ねて量を確認してください。

スマートフォンで時間を計りましょう。時間になったらティーバッグを取り出すか、お茶を別の適切な容器に注いで、茶葉とお茶を分けます。飲みやすい温度になってから味わってください。UK Tea Academy の教材でも、時間になったら分けることを重視しています。タイマーが鳴っても茶葉が浸かったままなら、抽出はまだ続いているからです。

今回の実際の量と時間を残し、次も同じ水と器具を使いましょう。Harney の English BreakfastとTwinings UK の Earl Grey 40 Tea Bagsでも、浸す時間などの指示は異なります。別の商品を淹れるときは、その商品の基準に替えてください。

飲んだ後は、まず記録を見返します。前回は水を入れすぎた、時間を計り忘れた、ティーバッグを取り出さずにいた、といった場合は、先にパッケージどおりにもう一度淹れてみましょう。その一杯を基準にして、次の調整を選びます。表にある茶葉や水の量、時間の変更は、その商品が示す使用可能な範囲内で行ってください。説明のない部分は、まず販売店に確認しましょう。

いちばん気になる点から、次の一杯で変えることを一つ選ぶ

変えたいのは、一杯全体の濃さ、苦渋味、それとも香りでしょうか。いちばん気になる一行を選んで試してください。目的は、より好みに合う淹れ方を探すことです。苦い、渋いというだけでは、浸す時間が長すぎたとは判断できません。

この一杯でいちばん気になる点 次の一杯で変えるのはこれだけ 飲んだ後の判断
薄すぎるので、味をもっとはっきり感じたい 茶葉の量、湯温、時間はそのままで、水の量だけを減らす。 味がはっきりすると、もっと飲みたいと思えるか。気に入ったら今回の水量を記録する。
味は好きだが、一杯全体が濃すぎる 茶葉の量、湯温、時間はそのままで、水の量だけを増やす。 薄くなっても好みに合わないなら、実は香りのタイプが苦手なのかを見直す。
苦味や渋味が気になり、飲みたくない 茶葉の量、水量、湯温はそのままで、浸す時間だけを短くし、時間になったら茶葉やティーバッグを取り出す。 苦渋味は好みに近づいたか。ほかの味はまだ好きか。それでも飲みたくなければ、別の商品を試す。
味ははっきりしているが、その香りが好きではない 別の少量サンプルに替え、新しいパッケージの指示から始める。 苦手だった香りのタイプを販売店に伝え、別の方向を選ぶ。

例えば「一杯全体が濃すぎる」の行を選んだら、次は同じお茶、同じ茶葉の量、同じ湯温と時間で、水の量だけを増やし、どれだけ使ったか記録します。今回は時間を延ばさず、飲んでからこの水量を続けるか決めましょう。

淹れ方が安定しても好みに合わなければ、別の方向へ

毎回同じ方法で淹れて、香りも味もはっきり感じられるのに、もう一度飲みたいと思えない。そんなときは、さらに長く浸すことがよい次の一手とは限りません。「花の香りはあるけれど、もっと控えめなものがよい」「この香りは好みに合わないので、別の方向を試したい」と具体的に伝えて、別の少量のお茶を選んでみてください。それが次の試飲の条件になります。

花の名前をすべて見分ける必要はありません。「口に入れたときの味は好きだが、飲んだ後の口の中の感覚が好きではない」とだけ記録してもよいのです。記録は、もう一度淹れるか、調整するか、お茶を替えるかを決めるためのもの。自分の味わう力を採点するものではありません。パッケージにある花の香りの意味を整理したい方は、花の香りの表現、花による香りづけ、原材料の読み方をご覧ください。

少量を試す場合でも、一度の淹れ方に気を配る手間はあります。その代わり、大袋を買ってから飲みたくないと気づくことを避けられます。気に入るお茶が見つかれば、日々その方法で淹れればよいのです。今はまだコーヒーのほうが好きでも、「お茶を好きになる」ことを課題にする必要はありません。

好きなお茶が見つかってから、一杯で飲むか少しずつ注ぐかを選ぶ

仕事中に一杯のお茶をゆっくり飲みたいなら、今の使いやすいカップを使い続けられます。一度に注ぐ量を減らして小口で味わいたいなら、そのお茶の淹れ方どおりに抽出して茶葉を分けてから、小さなカップに注いでみましょう。

木のテーブルに青い釉薬のカップが二つと淡い色の陶器のポットがあり、手前のカップには飲み物が見える
以前撮影した茶器のある場面。

私たちの日々の使い方では、Sharing Cup S に少しずつ注いで飲むのが好きです。このリズムは、すでに淹れたお茶を飲むときに向いています。ティーバッグが多めの水で淹れるよう指定されているなら、適切な器具で先に淹れてからカップに分けてください。飲むカップが小さいからといって、ティーバッグを丸ごと押し込み、元の時間のまま淹れないようにしましょう。