コーヒー豆と、別の場面で実際にお茶を注ぐ様子を並べた写真。表紙の文字:同じ「花の香り」でも、好みの味をどう選ぶ?

花の香りのコーヒーとお茶はどう選ぶ?風味の表現、花による香りづけ、原材料を読む

どちらもジャスミンと書かれていても、お茶を替えると香水のように感じすぎて、好きだった花の香りが好みに合わなくなることがあります。あるジャスミン茶の愛飲者も、ブランドを替えたときの違いから、新しいお茶か以前のお茶の品質に問題があるのかと尋ねていました。その香りが好きではないことは、別の商品に替える理由になります。ただ、その感覚だけで、どちらの品質が劣るかは判断できません。

コーヒーの花の香りが好きで、その好みを手がかりにお茶を選びたいなら、大切にしたいのは自分の好みです。どんな香りが好きで、どのくらい際立っていてほしいのか。パッケージに「花の香り」とあっても、商品が実際に何を伝えているかを知るには、もう一歩詳しく読む必要があります。

風味の表現、原材料、製法は、それぞれ別の問いに答える

World Coffee Research の感覚評価用語集には、コーヒーの風味や香りの表現と、その強度の参照基準があります。コーヒーに花の香りやジャスミンを思わせる香りと書かれていれば、表現した人が何を感じたかを理解する手がかりになります。花が加えられているか、風味が添加されているかを知るには、商品情報を確認する必要があります。

お茶を選ぶときは、次の情報を合わせて読みましょう。

知りたいこと 見る情報 読んだ後も気をつけたいこと
どんな味や香りを思わせるか? 花の香り、ジャスミン、そのほかの主な風味など、感覚の表現 これらは感じ方を表す言葉で、花の名前だけでは、その花を使ったとは判断できない。
どんな原材料が表示されているか? 手元のパッケージの原材料表示と、その商品の説明 表示された原材料は配合を知る手がかりになるが、香りづけの工程がすべて分かるとは限らない。
香りはどこから生まれるか? 花で香りをつけているか、風味を加えているかなどの製法説明。不明なら販売店に尋ねる 確認するのはその商品について。同じ名前の別ブランドの情報で答えを出さない。

お茶を手に取ったら、まず裏面の原材料と淹れ方を探し、商品ページに香りの由来について補足があるかを見てみましょう。表面の飲み物の名前は、情報を調べる出発点です。

木のテーブルに置かれた開いた Moroccan Mint Tea のティーバッグの箱と、手前の青い釉薬のカップ二つ
以前撮影した Moroccan Mint Tea のパッケージ。この写真で確認できるのは商品名で、原材料や淹れ方の全体は写っていません。

原材料が緑茶だけでも、ジャスミンで香りをつけていることがある

分かりやすい例が、Twinings UK の Green Tea & Jasmine 20 Tea Bagsです。現在、この英国向け商品の公式説明には、ジャスミンの花で香りをつけていると記載されています。一方、同じページの原材料欄は「100% Green Tea」となっています。

二つの情報を合わせると、初めてこの商品の意味が読み取れます。原材料は緑茶で、同時にジャスミンで香りをつけているという説明があるのです。原材料欄だけを見て、花が書かれていないから花で香りをつけていないと判断すると、製法の情報を見落とします。購入時には、手元のパッケージと、該当する市場の最新の商品説明を確認してください。

これを知ると、質問も具体的になります。茶葉そのものに感じられる花の香りを探しているなら、その商品に花による香りづけや風味の添加があるかを尋ねられます。ジャスミンで香りをつけたお茶が好きなら、説明の明確な商品を探せます。花による香りづけも風味の添加も、内容を理解して選ぶための条件です。先に品質の上下をつける必要はありません。

小袋を選ぶ前に、「花の香りが好き」をもう少し具体的に

最初からジャスミンとバラを見分ける必要はありません。「花の香りは好きですが、お茶のほかの味もはっきり感じたい」と言えれば、単にいちばん香るものを尋ねるより、自分の希望に近づきます。その商品の香りは茶葉の感覚的な表現なのか、花で香りをつけたものか、風味を加えたものかを販売店に尋ね、花の香り以外の主な風味も聞いてみましょう。試飲や小袋があれば、まず少量から始めてください。

飲んだ後の選び方は、シンプルです。全体として好きなら、そのお茶を続ける。香りのタイプは好きでも強すぎるなら、次は控えめなものを探す。その香り自体が好きではなければ、別の商品に替える。一種類のお茶の香りが強すぎたというだけで、ジャスミン茶や花で香りをつけたお茶、風味を加えたお茶を、すべて低品質と判断する理由にはなりません。

手元のお茶が淹れ方のために濃すぎるのか、香りのタイプが好みに合わないのか分からなければ、初めてお茶を試すときの確認方法に沿って、繰り返せる基準を一度作ってみてください。次のお茶を買う前には、具体的な条件を伝えましょう。「花の香りがあり、香りは控えめなものを探しています。このお茶の花の香りはどこから生まれていますか。少量を試せますか?」